対面営業・商談

初めての異業種交流会で失敗しないための立ち回り方

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このシリーズの全体像 対面営業の作法・人脈術 完全ガイド

## 初めての交流会で名刺は配るべきか
初めて異業種交流会に行くなら、名刺を何枚配れるかを目標にしないでください。数を追う立ち回りは、初心者ほど逆効果になります。

会場で集めた名刺は、持ち帰った後に埋もれます。社会人になってから今までにもらった名刺は平均一人1,383枚。名刺を探すためだけに、一年で20.5時間が使われているという調査もあります。

年間の名刺交換枚数がもっとも多いのは国家公務員(397枚)、次いで証券業(392枚)です。ただ、これは日常的に名刺交換の機会が多い職種の数字です。初めて交流会に出る人が、この枚数を目指す必要はありません。

初心者の勝ち筋は枚数ではなく、その場で話した相手に、翌日以降も思い出してもらえる1〜2人をつくることです。この記事では、会場に着く前の準備、会場での動き方、初心者が陥りがちな失敗、帰ってからのフォローの順で、立ち回り方を整理します。



![名刺を配る営業と一人に深く覚えてもらう営業の比較図](/figures/hajimete-koryukai-tachimawari/fig-0.webp)
*枚数を追う×、1〜2人に深く覚えてもらう◯が初心者の勝ち筋*
## 会場に着く前に何を決めておけばいいか
当日会場で頭を使う量を減らすには、着く前に3つを決めておきます。

1つ目は目的です。情報収集をしたいのか、特定のタイプの相手とつながりたいのか、目的を1つに絞ります。欲張ると、どの相手とも中途半端な会話で終わります。どの会に出るか自体を迷っている場合は、[交流会の種類と選び方](/guide/koryukai-shurui-erabikata/)で詳しく解説しています。モーニングセミナー形式の会に誘われた場合は、[倫理法人会とは?モーニングセミナーと入会前の判断](/words/rinri-hojinkai-toha/)で入会前に確認したいポイントを整理しています。

2つ目は[30秒の自己紹介](/guide/koryukai-jiko-shokai-15byou/)です。シリコンバレー発のエレベーターピッチという手法では、15〜30秒の短いプレゼンで自分や自社を伝えます。30秒で話せるのはおよそ250文字です。フック(話のつかみ)、要点、締め(相手の行動を促す一言)の3つを事前に組み立てておきます。

3つ目は名刺です。名刺交換の流れは、準備、渡す、受け取る、保管の4段階に分けられます。当日あわてないためには、最初の「準備」の段階を丁寧にすることが土台になります。名刺は取り出しやすい場所に、少し多めに入れておきます。

[到着時間や服装](/guide/koryukai-jizen-junbi-checklist/)など、当日に頭を使わなくていい部分は前日までに片づけておきます。

## 会場では誰に話しかけて名刺はいつ渡すか
会場に着いたら、いきなり大人数の輪に入らないでください。まずは1〜2人だけで話している場所を探します。人見知りで話しかけるのが苦手な人は、[人見知りでも浮かない立ち位置と動き方](/guide/hitomishiri-koryukai-tachiichi/)を先に決めておくと動きやすくなります。

[名刺交換にも順番があります](/guide/meishi-koukan-manaa-junjo/)。名刺入れから取り出した名刺は、相手が読める向きにして両手で持ちます。軽くお辞儀をしながら、両手で胸の高さから相手に差し出します。受け取るときは両手で受け取り、「頂戴いたします」と一言添えます。

複数人が同時にいる場面では、役職の高い方から順に名刺交換を行い、同等の立場なら年齢や経験を考慮して順序を決めます。順番に迷ったら、この基準で考えれば大きく外しません。

会話の配分は、[聞く7・話す3](/guide/keieisha-koryukai-mata-aitai/)を意識します。エレベーターピッチの型でも、話す内容は要点を絞り、相手の行動を促す一言で締めるのが基本です。自己紹介は聞かれてから短く返し、[質問から入って相手の話を引き出します](/guide/taimen-shodan-kikikata-kihon/)。

相手の会社名を聞くだけで終わらせず、「今、困っていること」を一つ聞き出せると、会話に具体が残ります。

## 交流会の初心者がやりがちな失敗は何か
交流会で初心者がよく陥る失敗は、次の5つです。

| 失敗 | 避け方 |
|---|---|
| 名刺集めゲーム化 | 枚数を追わず、1人との会話を深くする |
| 初対面でいきなり売り込む | 質問から入り、相手の話を先に聞く |
| 輪に無理やり割り込む | [タイミングを待つ](/guide/wa-ni-hairu-timing/)か、一人でいる人に話しかける |
| もらった名刺に何も書かない | その場か当日中に日付と話した内容をメモする |
| 連絡先を交換して満足する | 「どう記憶されるか」を意識し、次のフォローまで考える |

いきなり売り込むと、相手は身構えます。交流会は商品を売る場ではなく、[関係の入口をつくる場](/guide/keieisha-jinmyaku-shisan/)だと考えたほうがうまくいきます。

もらった名刺に何も書かずに持ち帰ると、後で誰か分からなくなります。その場でメモを残す一手間が、「誰だっけ」となる時間を減らします。

## 交流会の翌日は何をすればいいか
交流会の成果は、会場での時間だけでは決まりません。差がつくのは、[帰ってからの動き方](/guide/koryukai-meishi-koukan-tsugi/)です。

放置した名刺は、平均1,383枚の中に埋もれていきます。だからこそ、当日中に「誰と、何を話したか」を仕分けておきます。もらった名刺には、日付、話した内容の具体、相手の印象を一言メモします。

会ったその日か、遅くとも翌日には、お礼の一言と、会話で出た具体的な話題を一つ添えて送ります。「先ほどは〇〇のお話をありがとうございました」という一文があるだけで、大勢の中の一人ではなく、会話をした相手として記憶に残ります。

全員を追う必要はありません。次につなぐのは、覚えてもらいたい1〜2人で十分です。話が具体的な商談まで進んだのに見送りになった相手にも、[失注メールの例文](/guide/shicchuu-mail-reibun/)を参考に次の機会を残す一言を送っておくと、関係を切らずに済みます。交流会をきっかけに商談が進み、見積もりの金額を伝える場面になったら、[お金の話の伝え方](/topics/okane-no-tsutaekata/)も参考にしてください。こうした対面での振る舞いの積み重ねは、[対面営業の作法・人脈術](/topics/taimen-eigyo-sahou/)全体にもつながる話です。依頼や商談を断られたときの返信に迷ったら、[仕事を断られたときの返信例文|次につながる断られ方](/guide/shigoto-kotowarareta-henshin/)も参考にしてください。フリーランスの方で、交流会をきっかけに新規のお客様が増えてきたなら、[単価の上げ方](/guide/freelance-tanka-agekata/)も合わせて確認しておくと、次の一手を考えやすくなります。美容室・ネイルサロン・エステを経営している方が交流会をきっかけに新規のお客様を増やせたときは、[値上げのお知らせ例文](/guide/neage-oshirase-reibun-salon/)も参考になります。社労士の方で、開業後の交流会をきっかけに顧問先を増やしたいなら、[社労士が開業後に仕事を取る方法|紹介で顧問先が増える動き方](/guide/sharoushi-kaigyo-eigyo-houhou/)も参考になります。しばらく連絡を取っていない相手に久しぶりに連絡したいときは、[ご無沙汰している相手へのメール例文|用件がなくても送れる書き方](/guide/gobusata-mail-reibun/)も参考になります。

初めての交流会でも、目的を1つに絞り、名刺交換の作法を守り、帰ってから一手を打つ。この3段階を守れば、名刺の枚数に振り回されずに立ち回れます。場数を踏んで慣れてきたら、[自分で交流会を主催する](/guide/koryukai-jishu-suisen/)という選択肢もあります。


![交流会後のフォロー手順を示す三段階の順番図](/figures/hajimete-koryukai-tachimawari/fig-4.webp)
*当日メモ→翌日のお礼→記憶に残る、の三段階で差がつく*

よくある質問

交流会で名刺は何枚集めればいいですか?

枚数を目標にするのは逆効果です。覚えてもらう1〜2人をつくるほうが成果につながります。社会人が今までにもらった名刺は平均一人1,383枚あり、集めた名刺は埋もれやすいものです。

一人で参加しても大丈夫ですか?

問題ありません。むしろ1〜2人と深く話すほうが初心者向きです。日本商工会議所などは、テーマ別・業種別・異業種などさまざまな切り口で交流会や商談会を開催しています。主催が明確な会を選ぶと、初めてでも安心して臨めます。

話しかけるのが苦手です。何を話せばいいですか?

売り込まず、質問から入ります。30秒の自己紹介はフック・要点・締めの3つで事前に組み立てておき、あとは聞く7・話す3で相手の話を引き出します。

参照した情報源

  1. Eightビジネストレンド調査2019 〜ビジネスシーンの実態とビジネスパーソンの意識を名刺からひもとく〜(Sansan株式会社)・確認日 2026-07-05
  2. ビジネスパーソンは名刺探しに1年で20.5時間費やしている!1人あたりの平均名刺枚数は1,383枚〜名刺に関する実態調査2015〜(Sansan株式会社)・確認日 2026-07-05
  3. 名刺交換のマナーを徹底解説!基本の渡し方・受け取り方やNGを解説(三菱UFJニコス(三菱UFJカード))・確認日 2026-07-05
  4. 名刺交換のビジネスマナー|基本と順番・信頼への影響・場面別チェック・定着のポイント(株式会社リクルートマネジメントソリューションズ)・確認日 2026-07-05
  5. ビジネス交流|日本商工会議所(日本商工会議所)・確認日 2026-07-05
  6. エレベーターピッチとは?具体例やビジネスシーンでの活用方法を紹介(株式会社カオナビ)・確認日 2026-07-05

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