対面営業・商談

会食の誘い方とは?断られない誘い方の作法

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このシリーズの全体像 対面営業の作法・人脈術 完全ガイド

断られない会食の誘い方、結論はこれ

会食に誘って断られるとき、多くは誘い方そのものに原因があります。結論は3つです。「電話ではなくメールで誘う」「取引が動いた直後に声をかける」「相手に即答を迫らない言葉を選ぶ」。この3点を押さえるだけで、断られる確率はぐっと下がります。

メールなら、先方が可否や日時を即答する必要がなく、時間を気にせず手軽に返信できるよう、電話ではなくメールで連絡することにしている、という考え方があります。電話は相手の時間を強制的に止めてしまう手段です。メールなら相手のペースで返事ができます。

誘うタイミングにも目安があります。1カ月前までにはお誘いし、スケジュールを伺うのが一般的です。早めに声をかけて、相手のスケジュールに組み込んでもらうのが基本の考え方です。

なぜ会食は断られるのか——「相手の負担」から逆算する

断られる誘いに共通するのは、相手に「判断」「時間」「気づかい」の手間を負わせていることです。電話でその場での即答を求めれば、相手は反射的に断る理由を探し始めます。

だからこそ、電話ではなくメールで、即答を迫らない言葉を添えるのが有効です。『お差し支えなければ是非ともご一緒させていただきたく』『お忙しいと存じますので、いつでもご都合のよろしいときに』など、その方のご負担にならないような言葉を選ぶという考え方があります。この一言を添えるだけで、相手は無理に予定を空けなくていいと感じ、かえって前向きに検討しやすくなる、というのが実感です。

もう一つ、見落とされがちなのが目的です。会食の目的はあくまでも、参加者との交流です。売り込みの気配がにじむ誘いほど、相手は身構えます。会食は商談の場ではなく、関係を築く場だと捉え直すと、誘い方の言葉も自然と変わります。

誘うタイミングの目安(状況別の表)

タイミングは一律ではありません。状況別に目安を整理すると、次のようになります。

状況声がけの目安
取引が成立・確定した直後確定時または直後に声がけし、取引予定日以降で日程を設定
通常の会食1カ月前までが目安
忘年会・新年会など繁忙期できるだけ早い段階で声がけ

取引成立が確定したとき、または直後にお声がけし、取引予定日以降で設定するという考え方があります。成果が出た直後は、相手も気持ちよく次の約束に応じやすいタイミングです。

忘年会、新年会は早い段階でお声がけし、早い段階でアポイントメントを取ることで、それを念頭に置いてスケジュール組みをしてもらえる可能性が高くなります。繁忙期ほど早さがものを言います。

そのまま使える誘い方メールの型

メールの型は、件名・書き出し・本文・締めの4つで組み立てます。

件名は用件が一目でわかる具体語にします。『新年会の日程調整の件』『会食の日程について』など、分かりやすい件名を設定しましょう。「件名:会食のご相談(〇〇株式会社 〇〇より)」という形も使いやすい型です。

書き出しは、日頃の御礼から入ります。「いつも大変お世話になっております。このたび、日頃のご厚情への御礼を兼ねて、ぜひ一度お食事の機会を頂戴できればと存じます。」という一文が、そのまま使える形です。

本文では、好み・アレルギー・予算を尋ねます。相手の好みやアレルギーの有無、予算など大切なポイントは複数あります。「お好みやアレルギー等がございましたら、お気軽にお知らせくださいませ。」と一言添えるだけで、相手は答えやすくなります。

締めは、相手の負担を軽くする言葉で終えます。『お差し支えなければ是非ともご一緒させていただきたく』『お忙しいと存じますので、いつでもご都合のよろしいときに』。この一言があるかないかで、返信のしやすさが変わります。

誘う前の下準備と予算の目安

誘う前に済ませておきたいのが下準備です。ゲストの好きなお料理のジャンルや、お酒は飲めるかどうか、飲めるのであれば好みは何かなどはしっかり把握しましょう。アレルギーや苦手なものはないかも把握し、お食事が楽しめるようリサーチしましょう。この情報は、誘いのメールで直接尋ねてしまってかまいません。

店選びの段階では、会食の簡単な趣旨と大切なゲストをもてなしたい旨を伝え、お店側にも協力していただきます。目的を店側と共有しておくと、席の配置や料理の出し方まで気を配ってもらえます。

予算の目安としては、税務上の基準が一つの参考になります。交際費として飲食費を計上する場合、その支出する金額を飲食等に参加した者の数で割って計算した金額が10,000円以下である費用は、一定の要件のもとで損金に算入できます(令和7年4月1日現在)。なお、令和6年3月31日以前の支出については、基準金額は「5,000円以下」です。これはあくまで税務上の一般的な基準であり、個別の判断は税理士など専門家に相談してください。

断られない誘い方チェックリスト

  • 電話ではなくメールで誘う
  • 取引が動いた直後に声をかける
  • 件名は具体的にする(例:会食のご相談)
  • 好み・アレルギー・予算を先に把握する
  • 日程は幅を持たせて早めに提示する
  • 「お差し支えなければ」など余白のある言葉を添える
  • 一人あたりの予算感を意識する

会食の誘い方は、テクニックというより「相手の手間をどれだけ減らせるか」という設計です。対面営業の作法・人脈術では、交流会での立ち回りや名刺交換など、対面で信頼を積み重ねるための所作を整理しています。会食の誘い方とあわせて押さえておくと、初対面から会食までの流れに迷いがなくなります。

よくある質問

会食の誘いは電話とメール、どちらがいい?

メールが無難です。相手が可否や日時を即答する必要がなく、時間を気にせず手軽に返信できます。

会食はどのくらい前に誘えばいい?

1カ月前までに誘うのが目安です。取引が動いた直後の声がけが自然で、繁忙期は特に早めに誘います。

会食の一人あたり予算の目安は?

交際費の飲食費は一人1万円以下が損金算入の基準です(令和7年4月時点、以前は5,000円)。これを一つの目安にできますが、個別の税務判断は専門家に相談してください。

[運営情報]本メディアはPRMシステム「SANTIER」を開発・提供するチームが運営しています。

参照した情報源

  1. 電話はNG!会食手配のプロ・役員秘書が教える3つの「お誘いテクニック」(Precious.jp(小学館))・確認日 2026-07-05
  2. No.5265 交際費等の範囲と損金不算入額の計算(国税庁)・確認日 2026-07-05
  3. 文例付きで解説!会食のお誘いメールを送る時のマナーと段取り術(@DIME(小学館))・確認日 2026-07-05
  4. 会食のお誘いメール例文集|社外や取引先へ好印象を残すコツ(Oggi.jp(集英社))・確認日 2026-07-05
  5. 会食のマナーで気をつけることは? おさえておきたい7つのポイント【専門家監修】(Oggi.jp(集英社))・確認日 2026-07-05
  6. 会食のお店選びのポイント|食事のマナー|テーブルマナー|マナー事典(NPO法人日本サービスマナー協会)・確認日 2026-07-05

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